日本食といえば、寿司、天ぷら、ラーメンなど、世界中で愛される料理が思い浮かびますよね。
でも、そんな日本を代表する食べ物が実は外国発祥だと知ったら驚きませんか?今回は、日本食と思われがちな意外な食べ物のルーツをご紹介します!
寿司
寿司のルーツは東南アジアにある「熟鮓(なれずし)」という発酵食品にあると言われています。熟鮓は魚を塩漬けにして米と一緒に発酵させる保存食で、米はどろどろになるまで発酵していました。
この技術が奈良時代に日本に伝わり、当時は甘酢で味付けしたごはんに川魚をのせ、一晩寝かせて作る料理として楽しまれていました。その後、江戸時代末期に現在の握り寿司が登場。
東京湾で獲れた新鮮な魚介を使った「江戸前寿司」として人気を博しました。
天ぷら
天ぷらは室町時代にポルトガルから伝わった料理です。ポルトガル語の「テンポラ(四季の斎日)」や「テンペロ(調味料)」が名前の由来とされています。
当時の日本では油が非常に貴重だったため、天ぷらは高級品でした。江戸時代になると菜種油の普及により、庶民にも手の届く料理となり、屋台でも提供されるようになりました。当時は串に刺して提供されていたのが特徴です。
ハンバーグ
ハンバーグは18世紀のドイツ・ハンブルクが発祥の料理です。
細かく刻んだ生肉を焼いた「ハンブルグ風ステーキ」が人気で、ドイツ系移民によってアメリカに伝わりました。
日本には明治時代に「ジャーマンボール」や「ミンチボール」という名前で紹介され、やがて家庭料理として定着しました。
コロッケ
フランスの「クロケット」が起源のコロッケ。
明治時代に日本に伝わり、ホワイトソースを使うレシピから日本人の味覚に合うようにじゃがいもが使われるようになりました。このアレンジが功を奏し、瞬く間に人気メニューとなりました。
豆腐
豆腐は中国で生まれた食べ物で、奈良時代に日本に伝わりました。
当時は高級品とされ、庶民が手軽に食べられるようになったのは江戸時代です。「腐」という字は中国語で「柔らかい」という意味があり、食材の特性を表しています。
ラーメン
ラーメンのルーツも中国です。江戸時代に徳川光圀が初めて口にしたと言われています。
その後、日本独自のアレンジが加えられ、現在では「ramen」として世界的にも知られる日本食の一つとなりました。
餃子
餃子は戦後、中国から日本に伝わりました。当時満州に駐留していた日本兵が現地で食べた餃子を持ち帰ったのがきっかけです。
ただし、餃子に似た料理は古代メソポタミア文明でも存在していたと言われています。日本では焼き餃子が主流ですが、中国では水餃子が一般的です。
肉じゃが
肉じゃがはビーフシチューを基にして作られました。イギリス留学をした東郷平八郎が海軍の調理員に「ビーフシチューを作ってほしい」と頼んだものの、材料が揃わず代用で作られたのが始まりです。このエピソードから、「失敗から生まれた料理」として知られています。
ポン酢
ポン酢はオランダ語の「ポンス(pons)」に由来します。元々は柑橘類やアルコールを意味する言葉で、日本では酢のような酸味がある調味料として発展しました。
まとめ
いかがでしたか?日本を代表する食べ物にも、意外と多くの海外ルーツがあることが分かりましたね。
日本の食文化は、他国の影響を受けながらも独自の進化を遂げてきました。
あなたが好きな「日本食」も、もしかしたらどこかの国からやってきたものかもしれません。この機会に、ぜひ食べ物の歴史を調べてみてくださいね!