おしゃれなカフェや喫茶店でコーヒーを注文すると、種類の多さに驚かされることがよくあります。カフェオレ、カフェラテ、カプチーノ、マキアート、カフェモカ…一見似たように思えるこれらの違いを、知っていますか?
今回は、カフェオレ、カフェラテ、カプチーノ、マキアート、カフェモカの違いを分かりやすくご紹介します。これで、次回カフェに行ったときに自分の好みにぴったりなものを自信を持って注文できますよ!
カフェオレとカフェラテ:抽出方法の違い
まず、カフェオレとカフェラテの違いのポイントはコーヒーの抽出方法にあります。
- カフェオレ
カフェオレは「ドリップ抽出」と呼ばれる方法で作られたコーヒーをベースにしています。この方法では、紙や布のフィルターを通してコーヒーを抽出するため、澄んだ味わいが特徴です。日本の家庭やオフィスで見られるレギュラーコーヒーの抽出法で、飲みやすく仕上がります。カフェオレはこのドリップしたコーヒーに牛乳を半分加えたものです。 - カフェラテ
一方、カフェラテは「エスプレッソ抽出」を使います。エスプレッソマシンで圧力と蒸気を利用して抽出されるため、濃厚で深みのある味わいが特徴です。カフェラテはエスプレッソコーヒーに、スチームミルクをたっぷりと(ミルクが8割、エスプレッソが2割)加えたもので、まろやかでクリーミーな口当たりになります。
カプチーノ:泡の層が特徴
カプチーノもエスプレッソをベースとしたコーヒーですが、カフェラテとは異なり、ミルクフォームが加わります。
カプチーノはエスプレッソにスチームミルクと泡立てたフォームミルクを同量ずつ入れたもので、エスプレッソ:スチームミルク:フォームミルクの比率が1:1:1となることが多いです。
カフェラテよりもほろ苦さが際立ち、フォームミルクの軽やかな泡が口当たりを豊かにしてくれます。
マキアート:エスプレッソに少量のミルク
マキアートは、エスプレッソにほんの少しのスチームミルクを加えたものです。イタリア語で「染みのついた」という意味があり、エスプレッソにミルクが少量加わることでコーヒーに斑点ができることからこの名がつけられました。
エスプレッソの濃厚な味わいを楽しみつつ、わずかにまろやかさが感じられるコーヒーです。
カフェモカ:チョコレートの甘さが加わった一杯
カフェモカは、エスプレッソにスチームミルクとチョコレートシロップを加えたものです。エスプレッソのコクとチョコレートの甘みが調和し、甘いもの好きにぴったりのコーヒーです。
チョコレートの香りがふわりと漂い、コーヒーとデザートが一体となった贅沢な一杯を楽しめます。
イタリアのエスプレッソ文化と日本の違い
イタリアで「コーヒー」を注文すると、出てくるのはエスプレッソです。量も少なく、濃厚な味わいを一口ずつゆっくり楽しむのが現地のスタイル。
私も以前、イタリア旅行でエスプレッソを注文したときに、その少なさに驚いたことがあります。コーヒーカップの半分以下の量で「え?少ない…」と思ったのですが、これはイタリア流の飲み方。
エスプレッソは量が少なくても満足感があり、1杯で1時間ほど会話を楽しむという文化です。日本では「もっと飲みたい」と感じるかもしれませんが、イタリアのエスプレッソ文化を体験するのも面白いですよ。
ドリンクの違い
まとめると、コーヒーの抽出方法とミルクの量でカフェオレやカフェラテのようなドリンクの違いがわかります。
- ドリップ抽出:カフェオレ
- エスプレッソ抽出:カフェラテ、カプチーノ、マキアート、カフェモカ
また、ミルクの多い順に並べると、次のようになります。
- カフェラテ
- カフェオレ
- カプチーノ
- カフェモカ
- マキアート
この順番を覚えておくと、自分の好みに合わせて選びやすくなりますね。
お店による違いに注意!
最後に注意点として、カフェによっては同じ名前のメニューでも内容が異なることがあります。例えば、スターバックスの「キャラメルマキアート」は、実際にはカフェラテをベースにバニラシロップとキャラメルソースを加えたドリンクで、本来の「マキアート」とは少し違います。
ですから、特にチェーン店では独自のアレンジが加えられている場合もあるので、注文の際は事前に確認すると良いでしょう。
これで、カフェでどのコーヒーを注文するか迷うことなく、自信を持って選べますね!
まとめ
カフェでよく見かけるカフェオレ、カフェラテ、カプチーノ、マキアート、カフェモカは、主にコーヒーの抽出方法とミルクの量の違いでそれぞれ特徴があります。
カフェオレはドリップ抽出のコーヒーに牛乳を加えたもので、軽く飲みやすいのが特徴。一方、カフェラテやカプチーノ、マキアート、カフェモカはエスプレッソ抽出の濃厚なコーヒーをベースにし、ミルクの量や泡の有無で個性が分かれます。
また、スターバックスなどのチェーン店では独自のアレンジが加えられる場合もあるので、メニュー名だけに頼らず確認すると良いでしょう。
それぞれの特徴を知っていれば、その時の気分や好みに応じて理想の一杯を選べるようになります。