取引先や上司、同僚が体調を崩された際、どのようなメールを送れば良いか迷ったことはありませんか?相手を思いやる気持ちはあっても、「言葉遣いが適切か」「失礼にあたらないか」と悩んでしまう方も多いでしょう。
本記事では、ビジネスシーンで活用できる「体調を気遣うメール」の基本構成、書き方のポイント、さまざまな立場に向けた例文、さらには体調を気遣うメールへの返信の仕方まで、実用的な内容をわかりやすくご紹介します。ぜひ、参考にしてください。
体調を気遣うメールの構成と書き方のポイント
体調不良の相手に送るメールでは、「相手を思いやる心」が何よりも大切です。丁寧で配慮の行き届いた言葉遣いで、安心感を与える文章を心がけましょう。メールの基本構成とポイントは以下のとおりです。
1. 件名は簡潔に、かつ温かみを
例:「お加減はいかがでしょうか」「お見舞い申し上げます」
2. 時候の挨拶は省略可
体調を気遣うメールでは、状況に配慮して省略しても問題ありません。
3. 相手の状況を尋ねる言葉を入れる
例:「ご体調を崩されたとのこと、大変心配しております」
4. 心配している気持ちを伝える
例:「一日も早いご快復を心よりお祈り申し上げます」
5. 労りの言葉を添える
例:「今はゆっくりと静養なさってください」
6. 返信の負担に配慮する
例:「ご返信はお気遣いなさらないでください」
実用例文集
以下では、さまざまな関係性ごとに適した例文を紹介します。状況に応じてアレンジして活用してください。
● 上司への体調を気遣うメール
件名:お体をお大事にしてください
〇〇部長
お世話になっております、○○です。
この度は体調を崩されたと伺い、心よりお見舞い申し上げます。
何よりもご無理なさらず、ゆっくりとご静養ください。
何かお力になれることがあれば、いつでもお申し付けください。
一日も早いご回復をお祈り申し上げます。
くれぐれもお大事になさってください。
● 取引先へのお見舞いメール
件名:お見舞い申し上げます
○○株式会社
○○様
平素より大変お世話になっております。□□株式会社の□□でございます。
このたびはご体調不良とのことで、心よりお見舞い申し上げます。
どうぞご無理なさらず、しっかりとご静養くださいませ。
一日も早いご快復をお祈りしております。
ご返信はどうかお気遣いなさらずに。
● 部下への労りメール
件名:Re: 体調不良による欠席のご連絡
〇〇さん
ご連絡ありがとうございます。
体調はいかがでしょうか?まずはしっかりと休養してください。
担当されていた案件については、こちらで対応いたしますのでご安心ください。
くれぐれもお体を大切に、お大事になさってください。
病気や入院時のお見舞いメール例文
体調不良だけでなく、入院など深刻なケースに対するお見舞いも、さらに丁寧な配慮が必要です。
● 上司へのお見舞いメール(入院時)
件名:お見舞い申し上げます
〇〇部長
体調を崩されたと伺い、大変心配しております。
部長には日頃よりご指導いただいておりますが、今は何よりご静養を優先いただければと存じます。
一日も早くお元気なお姿を拝見できる日を、心待ちにしております。
何かお力になれることがございましたら、どうか遠慮なくお知らせください。
● 取引先へのお見舞いメール(入院時)
件名:ご回復を心よりお祈り申し上げます
○○株式会社
○○様
いつも大変お世話になっております。□□株式会社の□□です。
このたびご入院されたとお伺いし、驚くとともに、心よりお見舞い申し上げます。
どうかご療養に専念され、一日も早くご快復なさいますようお祈りしております。
復帰後にお元気なお姿でお会いできることを楽しみにしております。
体調を気遣うメールへの返信例
相手から体調を気遣うメールをもらった場合は、感謝の気持ちを伝えるとともに、自身の状況を簡潔に報告することがポイントです。
● 上司からの気遣いメールへの返信
件名:ご心配をおかけして申し訳ございません
〇〇部長
温かいお言葉をいただき、誠にありがとうございます。
現在は順調に回復しており、近日中には復帰できる見込みです。
引き続き体調管理に留意し、業務に取り組んでまいります。
何卒よろしくお願いいたします。
● 取引先からの気遣いメールへの返信
件名:お心遣いに深謝申し上げます
〇〇株式会社
〇〇様
このたびはご丁寧なお心遣いをいただき、誠にありがとうございます。
おかげさまで回復も順調で、間もなく通常業務に復帰できる見込みでございます。
今後とも変わらぬお付き合いをどうぞよろしくお願い申し上げます。
● 部下からの気遣いメールへの返信
件名:ありがとう
〇〇さん
体調を気遣ってくれてありがとう。
おかげさまで少しずつ良くなってきています。心強く感じました。
お互いに体調には十分注意して、これからも頑張りましょう。
まとめ
体調を気遣うメールは、相手を思いやる気持ちと、適切で丁寧な言葉遣いが何よりも大切です。
ビジネスシーンでは、相手との関係性や立場に応じて言葉を選ぶ必要がありますが、基本構成と例文を押さえておけば、失礼のない対応ができます。
「ご返信はお気遣いなく」「くれぐれもお大事に」など、心を込めた一言が相手の心に届くもの。メール一通で信頼関係がより深まることもあるため、ぜひ本記事を参考にして、あたたかなコミュニケーションに役立ててください。