旦那のお小遣いの平均金額はどのくらいでしょうか?夫婦間でお小遣いの金額に差はあるのでしょうか?
今回は、お小遣い制を導入している夫婦の割合、金額の決め方、満足度、そして年代別や家族構成別、地域別のお小遣い金額のデータをまとめました。家計を見直す際の参考にしてみてください。
アンケート概要
今回の調査では、20~60歳の既婚者500人を対象に、お小遣いに関するアンケートを実施しました。
調査期間は2021年5月14日~19日で、対象者の平均世帯年収は642万円でした。そのうち専業主婦家庭は44.4%を占めています。
お小遣い制を採用している夫婦の割合
調査によると、夫がお小遣い制を採用している割合は45.2%、妻の場合は29.0%でした。
夫婦どちらか一方が利用金額を限定される家庭が多い一方で、お小遣い制を採用していなくても、月々の支出を管理し、使える金額を把握している家庭も少なくありません。
お小遣い金額の決め方
お小遣いの金額については、74.9%の夫婦が話し合いで決めていました。夫の判断や妻の判断に任せるケースもそれぞれ約12%程度あります。
話し合いで決めた場合でも、満足度が必ずしも高いわけではなく、不満を抱える人もいるようです。
家計管理の実態
家計のやりくりを担当するのは「妻」が57.0%で最も多く、「夫」は13.4%にとどまりました。また、夫婦で協力して管理している家庭も29.6%と一定数ありました。
専業主婦家庭に限らず、夫婦の性格や関係性に基づいて分担が決まる傾向があります。
お小遣いの平均金額と理想額
夫のお小遣いの平均金額は30,053円、妻は19,697円でした。夫の方が約1万円多い理由として、ランチ代など仕事に関連する支出が挙げられます。
一方で、理想の金額では、夫が38,176円、妻が30,268円と、現状よりも月に1万円程度多くを希望する傾向がありました。
満足度の違い
お小遣いに「かなり不満」を感じている割合は夫が12.9%、妻が32.4%でした。
「家計が厳しい」「浪費家の配偶者がいる」「専業主婦でお小遣いをもらいにくい」といった理由が挙げられ、特に世帯年収が低い家庭で不満が強いことが分かりました。
年代別・家族構成別の傾向
年代別では、40代以上の夫がお小遣い額が高い傾向にありました。
妻は40代で最も低く、これは子育て世代で教育費がかさむ影響と考えられます。家族構成別では、共働きの家庭の方が専業主婦家庭よりお小遣いが多く、世帯年収の違いが反映されています。
地域別と世帯年収別の差
地域別では東京都の夫婦のお小遣いが全国平均を上回る結果に。
一方、世帯年収が高いほどお小遣いも増える傾向が見られ、特に年収700万円を超える家庭では、夫のお小遣いが37,000円、妻が22,333円となっていました。
不足時の対応とへそくり事情
お小遣いが足りなくなった際、副業で補う人が41.4%と最も多く、次いで結婚相手にお願いするケースが25.2%でした。
また、約4割の人がへそくりを持っており、平均金額は1,126,472円でした。へそくりは72.3%の人が銀行口座に隠しています。
具体的なエピソード
調査では、回答者から以下のような意見が寄せられました。
・「収入差があるため夫のお小遣いが多いのは納得しているが、自分の化粧品代が足りない。」
・「夫婦で話し合って決めた金額なので不満はないが、急な出費の際には助け合っている。」
・「家計管理を夫に任せているが、お小遣い額は必要最低限で満足。」
まとめ
調査結果から、お小遣い額は世帯年収や家族構成、地域によって大きく左右されることが分かりました。
また、理想額と現実額にギャップがある家庭が多い一方で、副業などの工夫をしながら不足分を補う人も少なくありません。お小遣い制や金額について話し合うことが、家計管理や夫婦円満の鍵となると言えるでしょう。