最近、家庭でも手軽に真空保存ができる包装機が登場し、その便利さから注目を集めています。食品の鮮度を保ち、衛生的に保存できる真空保存ですが、そのメリットやデメリットをきちんと理解しておくことが大切です。
今回は真空保存の長所と短所、さらにおすすめの真空パック機について紹介します。
真空保存のメリット
- 鮮度を長期間保てる
食品が空気に触れることで酸化し、風味や食感が劣化しますが、真空パックで空気を遮断することでこの劣化を防ぎ、鮮度を保つことが可能です。また、冷凍保存の場合、冷凍焼けもしにくくなり、長期間の保存ができます。 - 衛生的に保存できる
空気に触れないため、雑菌の繁殖を抑え、二次汚染も防ぎます。さらに、真空パックされた食品はコンパクトになり、冷蔵庫や冷凍庫の整理もしやすくなります。 - 効率的な調理が可能
食材と調味料を一緒に真空パックすることで、調理の準備が簡単になります。特に肉料理では、真空状態にすることで味が染み込みやすくなり、さらに柔らかくなる効果も期待できます。 - 作り置きやフードロス削減に役立つ
作り置きのおかずも真空保存することで風味が保たれ、煮込み料理などはさらに味が深まります。また、真空保存は食材の無駄を防ぎ、フードロスの削減にもつながります。
真空保存のデメリット
- 初期費用とランニングコスト
真空保存機の価格は数万円から数十万円とさまざまで、比較的高額です。また、真空パックに使う袋も使い捨てで、袋のコストがかかります。 - スペースが必要
家庭用の真空包装機はコンパクトですが、それでもある程度のスペースが必要です。頻繁に使用する場合は出しっぱなしにすることも多く、キッチンの場所を取ることになります。 - ボツリヌス菌への注意
真空保存は雑菌の増殖を防ぎますが、酸素の少ない環境で増殖するボツリヌス菌には注意が必要です。特に土が付いた野菜や肉類はしっかり洗浄してから真空パックすることが推奨されます。 - 真空保存に向かない野菜
水分の多い野菜や花野菜は、真空保存に適さない場合があります。例えばジャガイモやブロッコリーなどは、食感が悪くなり雑菌が繁殖しやすいです。これらの野菜は別の保存方法が向いています。
おすすめの真空パック機
真空保存を始めたいという方におすすめなのが、タスカリアの「FOOD SEALER」です。14,000円程度と比較的手頃な価格で、ドライモードとウェットモードを使い分けることができ、さまざまな食材に対応します。
さらに、コンパクトで収納にも便利なので、キッチンのスペースが限られている方にもぴったりです。
まとめ
真空保存は、食品の鮮度を保つだけでなく、フードロスを減らし、効率的な調理をサポートする便利な方法です。
ただし、初期費用やランニングコスト、保存する食材によっては注意が必要です。真空保存機の購入を検討している方は、ライフスタイルに合った機器を選び、真空保存のメリットを最大限に活用してみてください。